ミラドライ
手術せずに半永久的な治療効果 -ワキ汗・ワキガにミラドライ-
当院では、ワキ汗・ワキガを「切らずに長期間治療可能」な医療機器”ミラドライ”を導入しており、「1回の治療で最大限の効果を」の信念のもと、「高出力での徹底的な重ね打ち」を行っております。
当ページはミラドライについての解説ページですが、現在、ミラドライについてさらに詳細に解説した「ミラドライ特設サイト」が完成しております。
実際の症例なども多数掲載しておりますので、お時間のある方はぜひこちらをご覧ください。
ミラドライって何?という疑問にお答えする前に、ワキ汗について少し考察してみましょう。
汗をかくのは人間の生理的機能。でも…
人は誰でも、汗をかきます。体温を保つために、汗は大切な役割を果たしています。
それはなんとなく分かっているけれど「ワキに汗なんか、かかなくていいのに!」と思っている方は多いのではないでしょうか。汗だけでも相当イヤなのに、ワキの場合は「アポクリン腺」が悪さをすることによって”ニオイ”も出てきてしまいます。
エクリン線はサラサラとしたいわゆる「普通の汗」を、アポクリン腺はたんぱく質などを多く含んだ「ニオイの元となる汗」を分泌します。
電車のつり革につかまる時、お友達や恋人に手を振る時、みんなでテーブルを囲んで食事を楽しむ時…
色々な場面で気になる、ワキの「汗ジミ」
そして蒸れたワキから発散される「ニオイ」。
夏はもちろんのこと、冬だって暖かい部屋に部屋で過ごせば汗はかきます。厚手のコートを脱いだら汗ジミが…ということもあるでしょう。
そんな汗ジミや黄ばみによって大切な洋服がダメになってしまったり、ニオイが気になって他人と接近するのを避けてしまったり…そんな悩みを抱えていらっしゃる方は少なくないと思います。
ではこれらの悩みを解消するために、どんな対策があるのでしょうか?
一つ一つ見て行きましょう。
ワキの多汗症・ニオイの4つの対策方法
【1】スプレー剤や吸収パッド
薬局の店頭には、たくさんの「ワキ汗・ニオイの対策商品」が並んでいます。抗菌作用をあわせもった製品や、直接ワキに塗るタイプの製品もあります。
これらの製品の最大のメリットは”気軽に使える”ということでしょう。朝出かける前にスプレーしたり、服を着る前にパッドを装着したり。
しかしこの対策法には”症状の強い人では十分な効果が得られない”という悲しい問題があります。
ニオイには多少効果がある気もするけれど、汗はやっぱり出てくるし、ワキに汗ジミはできてしまう…と感じている方も多いと思います。
【2】ボツリヌストキシン注射
ボツリヌストキシン(「ボトックス」などは比較的有名ですね)お顔のシワ治療や、ワキの多汗症の治療薬として非常に優れたお薬です。
このお薬をワキの皮膚に注射することで、汗の量をかなり減らすことが期待できます。
汗が減ることで、結果的にニオイも少なくなってきます。
注射を打ってから数日で効果がはっきりと現れ、持続期間は約3か月~6か月です。
比較的お手軽でしっかりとした効果が期待できますが、持続期間が短いことや、汗腺が一切減らないことなどが欠点です。
【3】手術療法
ワキの皮膚を切開し、皮膚の裏側にある汗腺(エクリン腺、アポクリン腺)を取り除く手術です。
汗とニオイの原因を直接取り除くため、比較的しっかりとした効果が期待できます。
手術療法の欠点としては、
- ワキの皮膚に必ず傷が残ってしまう
- 執刀医の技術によって治療結果が左右されてしまう
- 手術直後はワキの皮膚が非常に薄くなるため、ワキを固定した状態で数日間の生活制限がある
- 汗腺をたくさん取るためには、比較的大きく皮膚を切る必要がある
などが挙げられます。
【4】ミラドライ
さて、やっと本題のミラドライです。
ミラドライはワキ汗・ワキガを「切らずに、しかも手術のように長期間」改善する医療機器です。
日帰りでの治療が可能で、ボトックスのようなお手軽さと、手術療法のような優れた効果が期待できる画期的な医療機器です。
下記の図をご覧ください。
汗やニオイの原因となる「エクリン腺・アポクリン腺」は皮膚の奥、深さでいうと3mm~5mmほどのところに集中して存在しています。
ミラドライはマイクロ波を利用してこのエリアに熱を加え、「エクリン腺・アポクリン腺」を破壊します。
同時に皮膚表面はハンドピースにより強力に冷却されるため、皮膚表面へのダメージを防ぎつつ、奥にある汗腺を破壊してくれるというわけです。
効果は個人差がありますが、一度の施術でだいたい70パーセント~80パーセントの汗腺が破壊されます。
つまり、汗の分泌や、ニオイ物質の分泌が2割~3割程度にまで減少するということです。
ミラドライ | 手術療法 | ボトックス注射 | |
---|---|---|---|
持続期間 | 半永久的 | 半永久的 | 一時的 (数か月) |
傷跡 | なし ※一時的な腫れ等はアリ | 残る | なし |
生活制限 | なし | あり (脇の固定が必要) | なし |
通院処置 | なし | あり (抜糸など) | なし |
効果出現 | 即日 | 即日 | 3日~7日後 |
ダウンタイム | 短い | 長い | 短い |
再発は、あるか?
ミラドライの治療を受けた直後は非常に満足していたが、「数ヶ月経って汗やニオイがまた出てきた」という、インターネットなどでの書き込みを見ることがあります。
これは、どういうことでしょうか?
その理由としては、下記のような事が推測できます。
【理由その1】照射するときの出力が「弱い」
ミラドライは、照射の強さを医師が自由に設定できます。
かなり弱い力で照射することも、設定上は可能なのです。
しかし、当たり前の話ですが、弱すぎる照射では大きな効果は期待できません。
腫れや痛みなどの副作用も少ないので患者さんは喜ぶかもしれませんが、結局効果が低いため、後日がっかりすることになります。
東京プラチナムクリニックでは、「一度の治療で最大限の効果」をという信念のもと、高出力での重ね打ちを徹底的に行います。施術時間は長くなってしまいますが、治療効果を最優先するのは当然の事と考えています。
【理由その2】生き残った汗腺が働き出した
ミラドライ照射後に「再発した」と感じる理由の二つ目は、次のように推測できます。
- ミラドライ照射により、7割程度の汗腺が破壊される
- 照射直後は余熱などの作用により「汗腺の働きを支配する神経」の働きが一旦すべてストップする(生き残った汗腺の働きも一時的に止まる)ため、一時的に「10割改善した」ように見える
- 数ヶ月経過すると、残った2~3割の汗腺が再び正常に活動を始めるため、発汗量は少し戻る
という事が起こります。
これは、正確に言えば再発ではありません。
施術直後がむしろ特別な状態であり、数か月後の状態(汗が平均7割減少)が本来の状態です。こういった説明を医師が十分にしないまま施術をしてしまうと、患者様は数か月後に不安を抱く場合があります。
施術当日の流れ
施術自体にかかる時間は2~3時間です。実際には問診票の記入やカウンセリング、施術後のアイスパックによる冷却などがありますので、全部で3~4時間程度は見ておいてください。
- ワキの広さに応じて、施術範囲のマーキングを行います。ここでは多様なサイズの「転写シート」を用いてワキに直接インクを転写します。当院ではより高い効果を出すため、通常よりも広い範囲のマーキングを行います。
- シートの転写が終わったら、施術中の痛みを無くすために事前に麻酔の注射を行います。麻酔の注射自体はどうしても多少の痛みがありますが、当院ではお客様がなるべく痛みを感じないよう、独自の工夫を施しています。
- 麻酔が効くのを待って、本番であるミラドライの施術に入ります。ハンドピースをワキに当てて、位置を少しずつずらしながら照射していきます。
- 両脇の照射が終わったら、施術完了です。
- 施術後にアイスパックで30分以上ワキを冷却してから、ご帰宅となります。
照射後のワキの状態について
照射後、以下のような症状が一時的に出現します。
- ワキの痛み、腫れ
- ワキのしこり
- 腕やワキの下のむくみ
- ワキの内出血
などです。
照射部の痛みや腫れ、周囲のむくみに関しては、どうしても1〜2週間ぐらいは出てしまいます。逆に、痛みも腫れも全く出なかったら「きちんと照射できていない→汗腺が破壊できていない」ということになります。これは治療効果の確認という意味でも重要な事ですので、ご了承下さい。
施術後の状態については、カウンセリングの際に詳しくご説明致しますのでご安心ください。
帰宅後のケア
●施術当日~3日間
可能であれば保冷剤などをいくつか購入して冷凍庫で冷やしておき、ハンカチやタオルなどを巻いてワキにはさんで冷やす作業を繰り返して頂くと、腫れや痛みが早く治ります。
※当て布をせずに直接保冷剤を押し付けたり、長時間冷やし続けない様にしてください。低温やけどなどトラブルの元になります。
入浴は当日から可能ですが、3日間程度はぬるめのシャワーで手短に済ませるのが良いでしょう。
浴槽に長時間つかったりすると、ワキに熱がこもってしまうことがあります。
●3日目以降
特に生活上の制限はありません。
もしまだ痛みがあれば、お時間のある時に冷やして頂くと良いでしょう。
●その後
1ヶ月くらい経過した時点で、腕を挙げたときにワキのつっぱり感や、皮膚の奥が少し硬い感じがする事があります。放っておいてもやがて改善しますが、ストレッチやマッサージをして頂くと改善が早まります。
注意事項
- 施術前の1週間、および施術後から1ヶ月の間は脱毛サロン等での脱毛はお控えください。
- ワキの毛の自己処理は、施術の前日までにお済ませください。
- 施術後は、できれば3日ほど飲酒はお控えください。
- 激しい運動は施術後1~2週間ほどお控えください。
その他
下記に該当する方は、ミラドライの施術をお受けできません。
- 免疫を抑える薬、血液をサラサラにする薬を内服している方
- 妊娠中、妊娠計画中、授乳中の方
- 過去にワキの手術(ワキガ手術、乳がん手術など)を受けた事のある方
- 麻酔薬に対するアレルギーのある方
- 心臓ペースメーカーなどの電子機器を装着している方
- 肩の痛みなどで、腕を十分に挙げられない方
その他、ご質問などがありましたらカウンセリングの際に遠慮なくお尋ね下さい。
照射法にも工夫を重ねて最大限の効果を引き出す、東京プラチナムクリニックのミラドライ治療。ご興味がありましたら、ぜひご来院下さい。
- ワキのニオイ・多汗症(ミラドライ)料金
- 324,091円(税込356,500円)
ミラドライ特設サイトはこちら